タイトル:自分の心をみつけるゲーテの言葉
編者:一校舎比較文化研究会
この本を読んだきっかけは、妹が引っ越しの際に置いていった本の中にあったから。
本の帯に書いてある文章に惹かれました。
「いい言葉には、自分らしく生きるための答えがある!」
妹は、自分らしく生きるためのヒントを求めてこの本を買ったのかな~と想像しました。
まず、冒頭にゲーテの生涯についての解説がカラーでわかりやすくまとめられていたので、ゲーテについて大体を把握することができます。
ゲーテと言えば、詩人や劇作家で「ドイツの文豪」というイメージだったのですが、それ以外でも自然科学者、政治家、法律家などの幅広い分野で活躍されていたことを、この本を読んで初めて知りました。
そして、82年間の生涯で常に恋愛をし続けたゲーテ。
年齢に関係なく恋愛をし続けるということは、人の良いところを見つけて愛することができる、人間愛に溢れた方だったのだろうと思いました。
この本は、冒頭にあるゲーテの生涯についての解説に続いて
①見出し
②ゲーテの名言
③出典と背景知識
④「自分の心を見つける」エッセイ
上記4つの紙面構成で、1コンテンツ見開き2ページになっているので、とてもわかりやすく読みやすいです。
目次に①の見出しが全て掲載されているので、今の自分を励ましてくれる言葉に出会いたいときや元気をもらいたいときなど、目次から探すといった読み方もできます。
何より感動したのは、たくさんの分野で活躍されたことの前提として、興味を持ったことややりたいことに対して、失敗を恐れずに突き進む精神です。
そこには迷いというものが全くないように感じました。
やりたいことはやる。
やってみないとわからないからやる。
そのシンプルな考え方が、とても潔く心に突き刺さりました。
この姿勢が大好きです。
今のわたしにとってはお手本です。
生涯に渡って恋愛をしていた人間味溢れるゲーテは、人を愛するからこそ人のために自分の探求心を貫くことができたのだと思いました。
「知らぬものに心を開けば道も開ける」
重要なことはどこまでも、見知らぬもの、見知らぬ人に心をふれてみることだ。
※P64より引用
この言葉がまさにゲーテという人柄を表しているような気がします。
わたしはこれからも、この本のゲーテの言葉からたくさん励まされると思います。
ゲーテのように、失敗を恐れずに進んでいきたい。
そして、ただ突き進むのではなく、人に心をふれながら進むことが必要だと感じました。
「いい言葉には、自分らしく生きるための答えがある!」
という帯通り、ゲーテの言葉が背中を押してくれるこの本。
いつ読んでも、そのときの自分にぴったりの言葉が励ましてくれるので、おすすめです(*^^*)
※余談ですが、最近はハードカバーを持ち歩くことが多かったので、この文庫本サイズの読みやすさと軽さにも感動しました(=゚ω゚)ノ