ミイラ展に行ってきました~前半~の続き

 

★ミッション2★

国内最大級の世界各地のミイラ43体から、死生観を学ぶ。

 

今回のミイラ展では、正直じっくり見ていられないものもありました。

思わず目を背けたくなるようなミイラから、ミイラの作り方の映像(アニメーション)まで。

ただ、不思議と怖いという気持ちにはなりませんでした。

20~30代女性のミイラが両手に握っていた2つの小さな石ころのような丸いもの。

CTスキャンにより、その女性が握っていたものは、小さな子供の乳歯だと判明したそうです。

「なぜそれを握っていたのかは明らかにされていない」と書かれていましたが、わたしはその女性のお子さんの乳歯を握っていたのではないかと想像しました。

そのミイラから母の子に対する思いが感じられ、胸が苦しくなりました。

 

乾燥している地域だからこそ作ることができたエジプトのミイラを始め、古代の方々の知恵によって受け継がれてきた様々なミイラ。

包帯で巻かれたミイラを想像される方が多いと思いますが、他にも湿田の中でミイラとなったものもあり驚きました。

湿田の中で発見されたミイラは、皮膚だけ残っている状態。

そちらも展示されていたのですが、衝撃でした。

その他にも、日本人に身近なアジアのミイラもあり、エジプトとの違いを知りました。

死生観を学ぶという点で、特に心に残ったこと、それは「バー」と呼ばれる鳥です。

古来エジプトでは、人は死を迎えると体は滅びても魂だけは生きていると考えられてきました。

そのため、魂がこの世(今まで生きていた世界)とあの世(死後の世界)を行き来するための場所として、ミイラを作ったことが始まりとされています。

バーと呼ばれる鳥は、亡くなられた方の魂。

バー(魂)がこの世とあの世を自由に行き来するときに他のミイラと間違えないようにするために、ミイラが入っている棺には亡くなられた方の特徴がわかるような顔などが描かれています。

その棺の装飾や豪華さから、その方の身分がわかります。

ミイラが誕生した理由について知らなったので、納得して感動しました。

バーがミイラを家としてこの世とあの世を行き来するという死生観。

当時の方々は、死に対する恐怖や悲しみがあったはずです。

「前向きに死と生に向き合うためにもミイラがある」という考え方もできるのかもしれません。

★ミッション2★

国内最大級の世界各地のミイラ43体から、死生観を学ぶ。

★ミッション2の結果とまとめ★

バーと呼ばれる鳥(魂)が、この世(今まで生きていた世界)とあの世(死後の世界)を行き来するための場所として誕生したミイラ。

死に対する恐怖や悲しみが日常に溢れている中、前向きに死と生に向き合うためにも、ミイラが必要だったのかもしれない。

そして、ミイラが存在する時代の死生観を知ったわたしたちがその事実を忘れないことが、サブタイトルにある「永遠の命」を求めること、つまり、魂が永遠の命として存在することなのかもしれない。

今こうしてわたしたちが紀元前3200年頃~2000年頃のミイラを見ている奇跡。

研究に尽力され、伝承の活動をされている方々に敬意を表します。

そして、多くのミイラに対しても。

現代に伝承された奇跡をわたしたちが知り忘れない限り、魂は永遠であると信じたいです。

今回のミイラ展から、どの時代においても命は何より大切で、かけがえのないものだと実感しました。

肉体は滅びても魂は存在するという死生観。

それは現代でもあります。

限りある命だからこそ、毎日を大切に生きようと思わせてくれたミイラ展に感謝です。

2月24日の月曜日まで上野の国立科学博物館で開催されている、特別展 ミイラ「永遠の命」を求めて

謎に包まれたミイラについて、凝縮された学びを得ることができます。

おすすめです☆